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昭和の夏の思い出 [日記・雑感]

昨晩、テレビでジブリ映画「おもひでぽろぽろ」が放映されていました。スタジオジブリの映画作品は全て観ましたが、個人的に断トツでお気に入りなのがこの作品です。
この作品のストーリーとは状況がまったく異なりますが、私自身高校生時代から20歳代後半くらいまで仕事の休暇を利用しては、青森・秋田・岩手・山形と主に東北地方に目的の無い「貧乏の旅」に出かけていました。
この作品では地方都市や「田舎」の風景がとてもよく表現されており、自分で見た光景・景色の記憶とかぶるシーンが多々ありまして感動なしでは観られない作品です。
主人公が旅立つ上野駅で、ホームに新聞紙をひいて座って列車を待つおばあちゃん、私の中の上野駅のイメージはまさにこの光景です。主人公は寝台特急「あけぼの」を利用していますが、私は貧乏旅行なので夜行急行の客車の自由席で、混んでいて座れないとカメラバッグ(銀箱)に座ったり床に新聞紙をひいて寝たりしていました。まあここで映画の主人公と私個人を比較する意味はまったく無いのでありますが・・。
早朝、雨上がりの山形駅から目的地まで向かう途中の景色は、まだ人も車もほとんど動き出していない夜明け前の独特の空気感をみごとに表現されております。
主人公を迎えに来たトシオが愛用している車がスバルR2というのはどうかとも思うのですが、普通に軽トラの方が自然な感じがします。それじゃつまらないか・・まあ私ごときが余計なお世話ですね。

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この映画のエンディングに登場する山形交通の路線バスです。さくらんぼや蔵王をイメージしたカラ―リングでしょうか?白・桃・赤の色使いが鮮やかです。場所は山形駅前で、昭和60年頃の撮影だと思います。
余談ですが、このバスは前面に「TOYOTA」のエンブレムが付いています。関係者とマニアくらいしか知らないでしょうが、昭和40年代末期までトヨタ自動車では大型バスも造っていました(走行機器)。このバスは走行機器・トヨタ+車体・富士重工という現在ではみられなくなった組み合わせです。

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寝台特急の話が出ました(出しました?)が、本日22日札幌駅発23日上野駅到着の寝台特急北斗星の運行をもちまして、半世紀以上にわたって運行された「ブルートレイン」の歴史に幕を閉じることになりました。
とても残念ですが、客車の老朽化や来春開業予定の北海道新幹線に道(線路?)を譲るために廃止となりました。
ブルートレインは1958年(昭和33年)10月に、東京―下関を走っていた「あさかぜ」の客車を青い車体色に白い帯の新型客車に置き換えたのがスタートといわれています。
何回か利用したような気がしていましたが、よく考えたら1回しか乗っていないような・・。

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長い間お疲れ様でした。

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