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有効期限切れフィルムについて [写真関連商品情報]

雨ニモマケズ 風ニモマケズ 値上ゲニモマケズ、フィルムで写真を撮影する人気は衰えないようです。


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期限切れフィルムたくさん。写真屋さんを経営しているとお客様から「机の引き出しからこんなの出て来たけどいる?」みたいにたくさん集まってきます。

個人的な話ですが、趣味のコレクションを整理したりして余剰となった品物をネットオークションに出品しているのですが、最近気になったことが・・。
フリマアプリやネットオークションに間違いなく有効期限切れのフィルムが出品されているのを特に最近多く見かけます。
意外と知られていないのですが、写真撮影用フィルムには食料品と同じで有効期限があり生物(なまもの)であるということ。にもかかわらず出品している商品の画像や説明にこれを書いていないことが多々見かけられます。有効期限があるのを一般常識と判断して書かないのか、悪意があって書かないのかはこの仕事をしているとおおよそわかってしまうのですが・・。
この有効期限とは、高温多湿を避け保管し(プロ用は冷蔵)、すぐに撮影し(カメラに入れっぱなしにしない)、撮影後すぐに現像したときに正常な色が出る期限です。期限内でもこれらのことを守らないと正常な色は出ません。


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左のAGFAは2011年10月、右の写真屋さん45(コニカ製OEM品)は2001年3月となっています。あくまで個人的な経験を元にした話ですが、冷蔵保存でもしていなければ期限後20年も経過してしまえば感度が下がっていて撮影しても、かなり露出不足のようにしか写りません。

デジカメなど無い時代にお客様からのよくある質問で「期限が切れたらどうなるの?全く使えないの?」とお問い合わせをいただくことがありました。一般用のカラーネガフィルムであれば、直ちに品質が大きく低下するということはありませんが、ポリ袋に入れて冷蔵保存して数か月以内に使うことをおすすめします。使う時は結露を防ぐために袋のまま数時間常温に放置してからカメラに装填してください。
参考までにフィルムが製造されてからの有効期間は一般用フィルムでおおよそ2年です。プロ用フィルムは冷蔵保存が必須(パッケージに書いてあります)でさらに短いです。

昨今これらを承知のうえでどんなふうに写るのかが楽しみで、あえて期限切れフィルムを使うのが流行しているような話を聞きます。ネットで検索してみると確かにこれを記事にしているブログをみかけますが、誤った情報知識を書いている記事を散見します。
正しい知識は実務経験者から。現像の自家処理の経験がある、または行っている写真店などでリアルに聞いたほうが良いと書いておきます。


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最近自宅で発掘された本です(画像左下)。平成9年に学習研究社(現・学研ホールディングス)から発行された本で、フィルムとプリントの基礎から応用まで網羅されていてフィルムの歴史や製造工程も紹介されているなど、とても勉強になる本です。お店に置いてありますのでご自由に閲覧ください。

こけだまだより [日記・雑感]

入園・入学・入社式も終わり新年度がスタートしました。市内では場所によりますが、桜が散り始め頃の式典だったようです。私が撮影で訪問した屋外の式典も、桜の花がまだかなり残っているからと予定変更で桜の樹を入れての構図に急遽変更になりました。


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3年経過の桜を植えた苔玉、今年は今が満開です。



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気分転換に市内都立滝山公園付近にて。


ここ2週間ほど多忙を極め、久々の休日に寝過ぎて自律神経が壊れそうになりましたw。過ぎたるは猶及ばざるが如し?健康のためには規則正しい生活がいちばんのようです。

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