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フジカラー写ルンです基礎講座 [日記・雑感]

ホームページ・ブログでお伝えしていますとおり、昨年7月をもちまして店内でのフィルム(含む写ルンです)現像は終了しました。現在は富士フイルムの現像所へ外注していますので仕上がりまで3~7日ほどお日にちをいただきます。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

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左は約30年前のモデル、右は現行モデル



アナログブームで「写ルンです」の人気が急上昇と話題になってもう1年くらい経つでしょうか。夏休みに入ったせいもあるのか、ここ最近現像のご依頼やお問い合わせが急増しています。
この機会に写ルンですの基本的な使い方のご説明をしたいと思います。細かいことまで書くと長くなりわかりにくくなるのであくまで「基本」の部分で、防水タイプのウォータープルーフは説明の対象外とします。

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フィルムカウンター表示部です。


現在27枚・39枚撮りの2種類が販売されております。よく見ると「残り枚数」と書いてありますとおり、フィルムカウンターは逆算(逆表示)式で、「残り」撮影可能枚数が表示されます。25あたりを表示しているのをお店にお持ちいただいて「あと2枚しか撮れないからもう現像しちゃって!」と頼まれることがしばしばありますが、正しくはあと2枚じゃなくあと25枚撮れることになります(27枚撮りの場合)。
裏技(?)を使うと撮り終わったあとに27表示に戻りますが、もう一回撮れるわけではありません念のため。


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フラッシュの発光部とスイッチです。


フラッシュを使わないときは電池が無くなってしまうのでスイッチを切りましょう。どのくらい暗いと使った方がいいの?とよく聞かれますが、鏡などの反射してしまう物がなければ日中屋外を含め全てフラッシュを使っても問題ありませんというか経験上その方が失敗が少なくなります。一番多く見かける失敗は家の中でフラッシュを使わず撮影して暗い写真になってしまうことです。写ルンですには露出を調整する機能はありませんので積極的にフラッシュを使いましょう。


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内蔵フィルムの感度・撮れる枚数・撮影距離の表示です。


現在一般用は高感度400フィルム内蔵の「シンプルエース」と超高感度1600フィルム内蔵「ハイ・スピード」の2種類が発売されています。コンビニやホームセンターなどでは後者の方が多く売られていますが、残念ながら来年販売終了となります。
ハイ・スピードの方がシャッター速度が速くブレにくいなどの利点はありますが、感度が高いので画質は400と比べてやや粗めとなります。
フラッシュが届く距離はシンプルエースが3メートルまで、ハイ・スピードが5メートルまでです。これ以上離れている物にフラッシュを使用しても届きません。よくナイタ―や花火大会で使われているのを見かけますが残念ながら届きません。
写ルンですはピントが固定式ですので1メートル(ハイ・スピードは0.8メートル)以内の物を撮るとピンぼけになりますのでお花のアップなど接写には不向きといえます。

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品質保証期限と感電注意表示です。


写真撮影用フィルムには全て食料品でいう賞味期限があります。現像をしないとどんどん劣化していって最後には何も写らなくなります。この「品質保証期限」は目安であって過ぎたら直ちにどうこうとかはないのですが、きれいにプリントしたいのであればこの期限内に使って現像を済ませるというのが基本になります。
よくお客様に聞かれますが、撮影して現像しないで保管していても最終的には撮影した画像は消えます。やむを得ず期限内に現像できないときはポリ袋に入れて冷蔵庫か冷凍庫で保管してください。
また、期限内でも高温・多湿の場所に放置すると品質に悪影響を及ぼします。
ちなみに画像が消えるといっても普通は数年では消えません。経験では20年くらい前のフィルムでも現像したら画像が出てきたこともあります。

「感電注意」はフラッシュ用の電流で感電するので絶対に分解しないでくださいとういうことです。電池を抜いても内部の部品などが電気を保持していることがありますので分解しないでください。こんな小さい物でも?と考えがちですが、かなり危険です。

最後に一つだけ。使い方のポイントですが、シャッターダイヤルを巻きあげる(チャージ)のは撮る直前にしましょう。カバンやポケットに入れておいて外部からの圧力でシャッターボタンが押されてしまうということがよくありますので。


以上写ルンですの基礎講座でした。ノ―マルで使う以外にもさまざまな楽しみ方があります。定番な撮り方としてレンズに鼻の脂を塗る、ストッキングを被せる、カラーセロファンを被せるなどなど・・。富士フイルムさんで「写ルンですLife」というサイトも開設していますのでご覧ください。

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