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苔玉の修理承ります [こけだま教室]

春からの体調不良とネタ切れでしばらくブログを書いていませんでしたが、そんなこんなのうちに最近は写真より苔玉の仕事の方が多くなりました( ;∀;)。
6月から営業再開と同時にこけだま教室も再開しましたが、少人数の教室(2名まで)といえどもまだまだ教室よりも完成品を買いにいらっしゃるお客様の方が多いです。今月には団体様から出張で教室開催のご依頼があったのですが、再び新型コロナウイルスの感染者数が増加していることに伴い中止となりました。

先日、よく写真のプリントをされにいらっしゃるお客様から苔玉を某スーパー併設の花屋さんで買ったんだけど、すぐに崩壊したので直してもらえるでしょうかとのお問い合わせをいただきました。

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これがその苔玉です。苔「玉」といっても丸くなくてはいけないなんて定義はありませんが、これでは土と苔が樹の根っこになんとかしがみついているみたいです。画像ではわかりにくいですが、糸の巻き付け方がてきとー(ゆるゆる)であったり作り方にも問題ありです。


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底面をみると意味不明なネットが内部から露出しています、しかも派手な色の・・。


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まずは苔と樹を傷めないように分解します。土は少量しか使われておらず、なんか見たことのない材料をぐるぐるに巻き付けてあり内部にはミミズさんがたくさんいました。
修理をするときは植えてある植物が環境の変化によるダメージを受けるのを極力避けるために元の土を使うのですが、そもそも土がほとんどないのとミミズさんが多すぎで全員救出するのが難しいので断念し、樹以外全て当店横の花壇にミミズさんごと引っ越してもらいました。


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樹には根が少ししかなく生育状態があまりよろしくありません。あとはこの樹にがんばってもらうしか・・。


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長くなってしまうので途中は省略して、苔を張り付ける前まで修理が完了した状態です。手前の材料は100均で購入した麻布と鉢底網で、苔玉の底面の大きさに合わせて丸く切り底に貼り付けます(麻布が内側)。経時変化による土の流出を防ぐのが目的であり、これが当店の苔玉の標準仕様です。


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完成です。今回は園芸店で購入したハイゴケを使用しました。自分で自然界の苔を採取するときは、ミミズさんやダンゴ虫さんなどの常連さんは必ず現地で元の居場所にそっと戻してから苔だけ持ち帰るのですが、今回の苔玉のミミズさんの含有量にはびっくりしました。


冒頭に書いた「体調不良」は50肩かと思っていたのがレントゲンを撮ったら首の骨がおかしい(?)とかでヘルニアとかの疑いがあるとかなんとか・・。
で、まあ薬もあまり効かず良くなったり悪くなったりで苦しみながら現在に至るわけですが、こんな私事を店のブログに書けるのも自営の特権かと・・(´・ω・)

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